モニターは光プリンターはインク

 モニターの光の強弱は入力された信号に対して正比例しているのではありません。実は入力信号が暗いときは徐々に明るくなっていきますが入力信号が明るくなるにつれて画面の明るさは加速度的に明るさを増していきます。これは人間の目の感覚が暗い部分の変化は敏感に感じ取りますが、明るくなるにつれその変化を感じ取るのが鈍くなって行くために入力信号に対して正比例させて表示すると明るい部分の変化がわかりにくくなるため補正をかけて人間の目には正比例しているように見えるようにしています。このことをガンマ補正と言います。MACは印刷に適していると言われるガンマ係数1.8を採用していますが、ウインドウズは家庭用テレビと同じガンマ係数2.2を採用しているため同じ画像データを表示しても違った感じに見えます。

プリンタードライバーのお仕事

 コンピュータ上で編集される画像データは一般的にはRGBつまり光の三原色ですが、プリンターはCYMKのインクやさらに淡色系のインクをくわえたりして3色から7色のインクの組み合わせで画像を印刷していきます。光の三原色から印刷用のデータを作り出すのがプリンタードライバーの役割のひとつで、この変換過程に各社の表現の個性が組み込まれ、同じ色を出すことの難しさの要因がさらに増えることになります。

けいしんのぺーじ