ドットがどっと

 MDプリンターを使用してのデカール作りでよく問題になるのがDOTが見えることです。MD−5000シリーズではインクドット数とドットそのものの大きさを1200dpiから最小2400dpi相当の間で変化させることができるのでかなり広範囲の色域でほとんど気にならない仕上がりを得る事ができますが、それ以前のシリーズでは色の変化はドットの数を変えることで表現しているので、特に暖色系の中間色で気になります。

 ここではドイツレベル製1/144スケールエアバスA300べルーガの付属デカールの再生をもとに説明してみます。このキットに付属しているデカールはわたしの知る範囲ではまともに使用できる物は存在しないみたいです。ハセガワブースに展示してあった作例見本もMDプリンタで製作したデカールを使用してあったことがこのことを裏づけているように思います。

 ここで、デカール製作にもご協力いただいた茨城の糸賀氏からのレポートを紹介します。

 実はその後、本当に付属のデカールは使用出来ないのか?実験してみました
(3号機を作るのでデカールの1.2.4.のナンバーを使用して)
1. クリアスプレー(ラッカー系)
 T社/G社/モデラーズで表面保護=非常に薄くかけていくことを繰り返してシンナー分の影響を押さえることをしてもしわが入るので×でした・・・ちなみにデカールの保護剤(マイクロ)を塗ったとたんにちりちりにしわが入ります。これには参った・・クリアスプレーは使用できないようです。水性は未確認です。恐るべき!「スーパーデカール」と箱には書いてあるのですが別の意味でのスーパー(手ごわい)です。

2.黄ばみ=これはのりがまず黄色い為です。
 のりを落とすと少しは黄ばみが取れますがベースの部分がこののりの影響でしょうか、すでに黄色に変色してしまっています。これを修正する方法はないようです。のりだけでしたら水で洗い落とすこと+木工ボンドで対応取れるのですが・・・中性洗剤でもだめ、溶剤は怖くてやめました・・実験中止!
 おおきな部分はトリミングすれば黄ばみは無視できますが小さな文字などはお手上げ状態です。貼りつける機体が軍用機などの暗い色なら無視できるかもしれませんが白地となるとだめですね。

3.上記1.の対処方法。・・・結論!
 付属のデカールを使用する方法。
 黄ばみはトリミングで除去するしかないです。どうしても表面にクリアコートかけたいのでしたらトリミングしたデカールを機体に貼って乾燥させた後 さらにその上に市販のクリアデカールを貼ってトリミングする(当然シルバリング(密着不良)には注意、カッターキズ注意の一発勝負です。)で保護することでクリアスプレーはまったく問題無く使用できます。もっとも上からクリアかける+研ぎ出しするのでしたら上に貼るクリアデカールはレベルのデカールの保護(溶剤が触れることを防止するカバー)ですからきっちりとトリミングは必要ないです。少し大きめでOKですね。
 小さな注意書きなどの部分は黄ばみが除去できないので使用出来ないです。

 このKITの最大にして唯一の問題はデカールです。
 俺はレベルの商品研究所実験係か!?

 このキットはデカールをがんばって使うよりは、自作してしまった方が楽なようです。MD1000シリーズの場合はテールのストライプはマスキングで仕上げる事にして垂直尾翼のAIRBUSの白文字を作るの良いでしょう。
 MD5000シリーズではオレンジ色のストライプにドットは観察されるものの気になるレベルではないので、そのまま復元印刷も有りでしょう。

 オレンジ色の部分を拡大した画像を見てください。

 ここまで拡大するとドットが斜めの線を作っているのが確認できますが、実用上許容範囲だと思います。

 このような単調な色塗りの所とは対照的にドラクロアの様な複雑に色が絡み合う画像ではよく見ないとどっちのプリンタで印刷したのか判別は難しい位の仕上がりになります。

けいしんのぺーじ