ワープロインクの流用

 ワープロが全盛だったころ、数社からPOPなどにも使える鮮やかな特色インクカセットが発売されていた。パステルカラーシリーズや、蛍光カラーシリーズなどである。ここでは、TMCCの水谷氏より提供いただいたFUJIFILM製typeW蛍光カセットを用いてMDプリンターに使用できる特色蛍光カラーカセットに改造する。

 ワープロ用TypeWインクカセットはインクの幅がMDプリンター用インクカセットと同じであるため、インクを詰め替えるだけの簡単な作業ですむ。テープパスが異なるが、MDインクの方を覚えておけば良い。

 シアンのインクリボンを取り出し、蛍光グリーンをシアンの空きカセットに組み込んだ。リールの形状や色が異なるが、直径と内部のハブは同寸のため気にしないで移行する。

 組み込んだ改造特色蛍光カセットをテスト印刷してみた。デジカメ写真ではわかりにくいが、大変きれいに発色している。左から、蛍光グリーン、蛍光ピンク、蛍光イエロー、蛍光オレンジの4種類の完成である。ただし、この蛍光インクは染料系インクを使用しているため、一般的なインクジェットプリンターのインク同様、光により退色する懸念がある。模型に使用する際には退色を考慮しておく必要がある。

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