主力戦闘機Bf109とのエンジン競合を避けBMW139を選んだタンクは技師長ルドルフ・ブラザー以下のチームに作業にあたらせ、ブレーメンの試作工場で1号機Fw190v1を完成させた。日時ははっきりしないが1939年の晩春のことである。機体の形状の特徴はエンジンカウリングと同直径の巨大なダクテッドスピナーである。大直径エンジンが生む空気抵抗を減少させるのがねらいだ。1930年代の後半に空冷の高速機を設計した技術者たちは空気の圧縮効果がもたらす空冷用カウリングの抵抗急増理論にとらわれていたためである。これは後に実際よりもオーバーと判明した。量産型とは主脚カバーの形状がことなりキャノピーも小さい

 キットはMPM製でエッチングと計器盤用の写真付きのもので難しく考えずに組み立てることにした。ダクテッドスピンナーを回転させるために長谷川RAM POWARに対応するように磁石を組み込んだが重すぎて回らず計画倒れにおわった。垂直尾翼のハーケンクロイツはデカールが無視されていたため自作した。手元のデカールをさがしたがぴったり来るサイズはなかなか無い物だ。キットについているキャノピーはでかすぎる。

けいしんのぺーじ