MDインクの重ね方

 MDプリンターで使用できるインクカセットは大きく4つのグループに分けることができます。グループの特性を理解することでページ合成応用可能範囲をつかんでください。

 まず、印刷最上層は下地印刷を必要とするグループで、フラッシュインク、光沢仕上げ、光沢仕上げ2のグループです。
 フラッシュインクは下地印刷を行うことでインクの定着性向上とメッキ調表面の平滑度を得ています。
 また、光沢カセットは印刷されたインク表面の平滑度を調整するものなので、下に印刷されたインクが無いとなんにも変化はありません。
 自作してみた特色オレンジも下地印刷が定着性向上に必要な特性のものがありました。

要下地

光沢仕上げ

フラッシュシルバー
フラッシュゴールド
特色オレンジ

 次に単色でも使用可能で、他の色の上にもページ合成で混色ができるが、その上には他のグループの色は乗せられない上面層を構成するグループです。 
 ワープロカセットやベースドホワイト、ksin自作の特色グレーカセットがこの部類にはいります。隠蔽力を持たないので下に使用した色との調色が楽しめます。また、ベースドホワイトは下地色を白で弱める特性があるのでページ合成で隠蔽力を調節して彩度調整することができます。

上面層

ベースドホワイト

赤色

緑色

青色

特色グレー

 上面層の下は標準カセットのプロセスカラーインクです。ページ合成においては中間層を形成し、隠蔽力を持たないためプロセスインク相互の混色はもちろん、下面層の上にページ合成を行うことで混色したメタリックカラーを得る事ができ、特色ホワイトの上にページ合成を行う事はデカール製作の基本印刷となります。

中間層
プロセスカラー

イエロー

マゼンタ

シアン

特色ブルー

特色グリーン

特色レッド

 最下層は用紙に直接印刷する必要がある下面層を構成するグループで、単色で使用する基本的な使い方に加え、さらに上にインクを乗せることで調色を楽しむ事ができます。これらは、比較的隠蔽力が強く、下地色としては良好で、中でも特色ホワイトは光沢カセットと交互に使用することで隠蔽力を調節することも可能です。

下面層

特色ホワイト

メタリックシルバー

メタリックゴールド

メタリックレッド

メタリックブルー

 これら以外にもページ合成で印刷できる順序はあると思いますので各自チャレンジしてみてください。

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