十二試艦上戦闘機

 96式艦上戦闘機に代わる次期艦上戦闘機の要求が昭和12年5月に海軍により提示された。その要求とは「速力や火力、上昇力は列強の戦闘機に引けを取らず、航続力においては、それらの戦闘機を良がすること」というきわめて困難なものであった。三菱は堀越二郎技師を主務者とする強力な陣容をあて設計に着手した。96式艦上戦闘機に比べ進化した点は、小型で強力な複列星形発動機「瑞星」13型〔離昇出力780馬力)の採用、20mm機銃の翼内装備、桁に新材料ESDの採用、これらに加え徹底した重量低減と有害抵抗の減少を行った。1号機が初飛行したのは昭和14年4月1日、各務原でのことであった。その後3号機から発動機を「栄」12型(離昇出力940馬力)に換装、水平尾翼の位置を変更し零式鑑上戦闘機として発展していった。

 キットは長谷川の零戦をベースににガルテックスのレジン製機体とカウリング、メタル製プロペラ、コクピット、脚柱などを加えた複合材料のキット。

 翼端灯をクリアーアクリルで表現、ピトー管を真鍮パイプに交換、後は素組でしあげた。

けいしんのぺーじへもどる