昭和15年9月、海軍は川西に陸上、艦上戦闘機に劣らない速度と格闘性能を持つ高速水上戦闘機の試作を指示した。川西では当時最大出力を持つ「火星」を搭載しトルクを打ち消すために二重反転プロペラを装備した初号機を昭和17年5月6日に初飛行させた。
フロートステップより給電してコントラペラを回すために中空シャフトのモーターを自作して組み込んだが工作を楽して消しゴムのプラケースで反転ギヤボックスを作ったため耐久性が無く2日間の連続運転でギヤボックスがすり減り回らなくなってしまった。コントラペラの位相は同時に機首の機銃をふさがないような位置で決定したのだが実機写真を見ても同じような位置になっている。コントラペラを回転させると十字状に陰ができるのに気づいた。
翼端灯はクリアーアクリルで置き換えピトー管も真鍮パイプで作った。ステップから給電された電気はフロート内に組み込んだゴールドキャパシタを介してメイン支柱の中を通って機首のモーターを回す。ゴ-ルドキャパシタは給電を絶っても30秒間モーターに電力をおくれた。
このキットは現在カタログ落ちしているが時々店頭で見かけることがある。もう一度作り直してみたいキットです。