印刷が上手くできない

 言うまでもなく、デカールの印刷は普通紙への印刷とは異なりデリケートな作業なのだが、印刷失敗の原因は意外な所に潜んでいる事もある。ksinビックリ!!

 写真のカセットをご覧いただきたい。黄色のインクリボンに鮮明に残された赤い文字。イエローインクにより用紙から引きはがされたマゼンタインクが見えているためだ。当初、正常に印刷できていたものが、徐々に特性が変化してきたので原因の掌握に手間取りデカール用紙とインクを多量にダメにしてスランプに陥った。変調をきたした初期は印刷面の一部が時々はがれる状態から、はがれ頻度が徐々に悪化。あまりにもひどくなったため、あれこれ試行錯誤の結果、今回はイエローカセットを交換することで正常になった。さらに症状は進行したためデカール用紙だけではなく普通紙に印刷してもマゼンタを引きはがす様になったのが上の写真のカセット。印刷が上手くいかないとき、インクカセット側にはがれた他の色のインクが付着しているようなら、インクカセットを交換してみる事で光明が見いだせるときがあるかも。

 さて、この問題となった不良カセットをどうしようか思案したが、これは製造元に原因を究明してもらって、今後の製品管理に反映していただくのが一番と判断!アルプスのカスタマーサポートセンターへ電話してみたところ、期待どおりの対応をしてくれ,すぐに代品のカセットが送られてきた。素早い対応に満足。

 さらに、カセットを返送して二日後カスタマーサポートセンターから報告の電話があった。原因はインクリボンの不良ではなく、カセットハーフに組み込む際にインクリボンの通過経路を間違えて組み立てたためのトラブルである事。同現象の再発を防ぐため工場へ現物を送って品質管理に役立てる旨の説明があった。ksinとしては大変満足のいく結果であった事を報告しておきたい。

 なお、組み立て不良カセットのでの印刷不良が初期には比較的軽微で、徐々に増加してきた理由についてはインクリボンの巻量が使用が進むにつれ変化した事に起因するそうだ。

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