デカールで悩む前に

 ロシアの前進翼実験機スホーイS−37ベルクートの1/72キットである。一方はレベル製、他方はイタレリ製、2つのキットは同じものだと模型誌では紹介されている。ksinの生息する田舎ではイタレリのキットは見かけるがレベルのキットは見たことが無かった。また、見つけたとしてもキットは封印されており、両者を店頭で比較することはできないし、中身は同じはずの両者の価格を比べ、はるかに高額なレベルのキットを選ぶことは無いと断言できる。しかし、両者を入手して中身を比較してみると、確かにインジェクションパーツは成形色がレベルが黒色、イタレリはグレーと異なるだけで刻印された文字も同じ。つまり同じ金型から生産されたプラパーツが入っているという意味では同じキットなのだが・・・。

 付属しているデカールがこの写真。レベルのキットにはエアーインテイクまわりのデカールのみならず、細部のマークもしっかりフォローしてあり製作には十分な量のデカールだと言ってよい。
 一方、イタレリのキットに付属の物は数も少なく価格相応の内容と言える・・・のだろうか? デカールを自作できるとは言っても自作できるだけの資料が必要になってくる訳で、インターネットを駆使してもかゆいところに手が届かない情報の方が多いのが現実だ。デカールを自作するにしてもキット付属のデカールが充実している方が資料としての活用を考えても良いに決まっている。レベルのキットを入手したksinはどうするのかって?そんなこと決まっているじゃないか!レベルのキットを元にイタレリのキットをつくるのさ。

 このX-32BもS-37と同じように数社から発売されており、金型は同じ物を使用している物がある。ksinが作りたいのはこの箱絵のX-35B。垂直尾翼のハットトリックマークの付いたやつだ。

 レベルのキットに付属するデカールとイタレリのデカール。インジェクションパーツはモックアップをモデライズしているようなので、イタレリのデカールを使用すると立派なモックアップの出来上がり?
 一方、レベルのX-35Bはインジェクションパーツに手を入れる必要があるが、付属のデカールは情報量もほぼ十分なようなので、楽して作るなら少々値段が高くても買うならこちらでしょう・・・。 えっ?ksinはどうするのかって?そりゃ〜そうしますよご期待に添って・・・。

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