印刷に失敗した場合と失敗のわけ

 失敗したデカール紙をそのまま捨てるのはもったいないので、以下の方法再生して再使用してみましょう。

 印刷部分が小面積の場合は、平らな面にデカールを置きスポイトでタミヤのエナメル用薄め液X−20をたらし、しばらく放置するとはがれてくるので、ティッシュペーパーなどでふき取ります。

 ほぼ完璧にとれます。この方法は模型雑誌にも紹介されていました。

 全面印刷した状態で印刷に失敗した場合は、マスキングテープで平らな面に四方をしっかり貼り付ける(テープで防波堤を作る感じで全週を隙間無く囲む)
 スポイトなどでタミヤのエナメルシンナーをたっぷりかけてしばらくおきます。

 うきあがったMDインクをぬぐい取るようにティッシュペーパーなどでふき取ります。このとき何度もこすらず一気にぬぐい去るようにします。
 シアン色のインクは溶剤に溶けるため拭きのこすと取りにくいので注意!

 私達がデカールを作るのはほとんどの場合ワンメイクものになります。

 大量に印刷する機会は少ないので上手に印刷できた最後の一枚が完成品ということになるので最初のうちは成功率が10%を切ることもありました。たまに量産できることもありますがそれでも30%位はなんらかの不良品を作ってしまいます。

 失敗の原因はいろいろありますが、やはりMDプリンターによるデカール印刷の特徴であるページ合成チェックミスがいちばんでしょうか。(ほかにも山のような失敗の原因が (:_;)

 つぎに、印刷途中でのインク切れがあります。通常の印刷だと自動的にプリンターが位置をあわせて引き続き印刷してくれるので問題ないはずですが、デカールはこの継ぎ目が気になってしまい、わたし的にはボツとなります。

 ふつう紙への印刷には問題はないのにデカール紙に印刷すると印字ヘッドの走査の都合でデカールとしての印刷に失敗する事があります。MDプリンタは印刷ヘッドが右から左へ移動しながら印刷していくので、ストライプ状のデータはこの方向にデータを合わせないと印刷がうまくいかないときがあります。


 デカールギャラリーの中の看護婦さんの服がその例です。

けいしんのぺーじ