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私たちは白いノートはいつ見ても白いノートと認識できます。昼間の太陽の下でも、夜の電球の下で見ても白いノートは白く見えるのです。 これでは、微妙な色の差を見分ける作業に支障があります。たとえば一個一個がすべて異なる天然真珠をネックレスのように数珠繋ぎにするとき、隣り合った真珠同士は似た色にすることで、ネックレスが自然に見えるようにしています。 また、私たちが見た物を記憶している色は現実とは少し隔たりがあるようです。たとえば、肌の色はより白く、より鮮やかに記憶しているため現実の肌とまったく同じ色を再現できたとしてもそれを塗った物は違う色にみえるということになります。私たちが記憶している色を記憶色とよびます。 |